こんにゃくの美味しい食べ方
こんにゃくの上手な下ごしらえ方法は?
塩や砂糖をふり、めん棒でたたく(煮物・汁物・みそ漬け)
乾いたまな板に、水けをよくふいた板こんにゃくをのせ、塩や砂糖をまんべんなくふってからめん棒で軽くたたきます。こんにゃくの余分な水分が外に流れ出し、水っぽさがなくなるため。
からいりする(煮物・あえ物・いため物)
こんにゃくを鍋に入れ、木じゃくしでかき混ぜながら中火でいります。こんにゃくの身がしまり、歯ざわりがよくなります。他の材料といため合わせる前にからいりすると、味がよくなじみます。
ゆでる(全般・おでん・すき焼き・煮物)
熱湯にさっとくぐらせて、ざるに上げて水けをきります。最近の商品は水洗いだけでも構いません。電子レンジで加熱して水分を抜いても味しみが良くなります。
揚げる(からしみそあえ物・中華料理)
140~150度に熱した揚げ油に、水けをよくきったこんにゃくを静かに入れ、菜箸でゆっくりとかき混ぜながら揚げます。小さな水泡が出たら取り出してよく油をきります。温度が常に一定になるように火加減に注意するのがこつ。油を使うことで、コクのある料理に仕上がります。
味染みを良くする方法
こんにゃくにも小さな空隙があります。これが暖められると膨らみ、冷めれば収縮します。これを利用して加熱と煮冷ましを繰り返すと煮汁が空隙に吸収され味染みの良いおでんや煮染めが出来上がります。
加熱してすぐ食べる鍋物には隙間が多く味染みの良いしらたきが向いています。昔ながらの「ばた練り」は気泡が多く味染みのよいこんにゃくです。また、下ごしらえで上記のように水抜きをすると、しっかり味付けをすることができます。
板こんにゃくを短時間で味付けする方法
- 両面に縦横、浅く斜めに包丁や白髪ネギカッターを入れる
- スプーンや手でちぎる
- 油で炒め熱湯で洗い流し濃いめの煮汁で味をからめる
- 塩や砂糖をふって揉む
- タタいて柔らかくする
- そのまま味噌などを付ける
上手な保存方法
開封前:
涼しいところなら冷蔵庫でなくても大丈夫です。
でも長く放置すると離水して品質が悪くなります。冷蔵庫の場合、冷気の吹き出し口などで凍ると水分が抜け固くごわごわした食感になるので、凍らせないように気をつけください。
開封後:
入っていた水を捨てずに袋のまま保存するか、水を張った容器に入れ表面が乾かないようにラップ等を掛けて冷蔵庫で保管しましょう。
早めに使い切るようにしてください。
茹でた後:
一般の食品と同様冷蔵庫で保管しますが、出来るだけ早く召し上がってください。
料理合わせた切り方
お年寄りや子供にやさしい工夫
しらたき
■細かく刻む
お年寄りは長いしらたき(糸こんにゃく)を噛みながら飲み込むとむせやすくなるので、短く刻むことで食べやすくなります。
■一口大に巻き結ぶ
しらたき(糸こんにゃく)を、指にくるくると巻き、一口大に結びます。歯ごたえをつくり、噛むことで、消化をよくし、脳への刺激や歯茎のマッサージに役立ちます。
■1~2cm に刻み食材と混ぜてまとめ、とろみをつける
口の中でバラバラに散らばらないように、食材に混ぜたり、包むなどしてまとまりをつくり噛みやすくします。さらに、とろみをつけるなどし、飲みこみやすくします。
板こんにゃく
隠し包丁を入れ、食べやすい大きさにカット
弾力のあるこんにゃくの両面に斜めに切り目を入れ、力を入れなくても噛み切りやすくします。